2014年3月14日金曜日

小学校入学前に読みたい絵本

久しぶりの更新だー。

最近読んだ絵本で
入学を控えたこの時期にぴったりな2冊
早速ご紹介します。
そのまんまのタイトルなんだけど(笑)
小学校に行って
どんなことをするのかなあという絵本。

小学校の様子を紹介するような
絵本はいっぱいあるけど
これは迷路や間違い探しや
いろんなゲームが満載。

たとえば朝礼のシーン。
「校長先生のお話をよく聞いて
ついでに顔を覚えましょう。」
というページをめくったら
「さあ、校長先生はどれ?」
というクイズになってて
校長先生に似た顔がズラリ。

給食のシーンでは
楽しそうな食事風景のなかで
間違い探し。
「あれ?給食じゃないお皿があるよ」
と書かれてるので、よく見たら
校長先生が生ビール片手に
談笑してる(笑)
枝豆っぽい皿もあるし。

笑って読める絵本です。

そして次に。
大好きな工藤直子さんの絵本。
昨日これ読んで泣きました(笑)

畑からちょっと外れた
柿の木の下に芽を出した白菜。
畑で育つ他の白菜たちと比べると
ずいぶん、小さい。

自分が誰なのかさえ知らない
小さな白菜は
そばに立つ柿の木に
自分が「はくさい」だと
教えられる。

いろんなことを柿の木に教わりながら
育っていく白菜。でも、小さい。

次々に出荷されていく仲間をみて
自分も八百屋さんにいきたいと
憧れの気持ちを抱く。

1、2、3、4
  おおきくなろう♪
5、6、7、8
  やおやにいこう♪

やがて寒い季節がきて
白菜たちに藁が撒かれる。
小さな白菜も
小さな藁のハチマキをまいてもらい
出荷を心待ちにする。

1、2、3、4
  はちまきしめた♪
5、6、7、8
  トラックこいこい♪

でも、小さすぎる白菜は
最後まで出荷されず取り残される。

そばで見守る柿の木は
春まで眠りなさいと告げる。

そして、春がきて。。。

さあ、どうなったでしょう(笑)

出荷される=食べられる
出荷される=みんなとお別れ

そんなこともわからずに
無邪気に出荷を夢見る白菜。

影絵のようにそばに立ち
小さな白菜を見守る柿の木。

白菜に顔はないんだけど
気持ちが手に取るように伝わるのは
工藤さんの世界観と
保手浜さんの味のある絵だから。

無垢な白菜が娘と重なり
泣いてしまいました(笑)

出荷されるてことは
楽しいことばかりやないねん。
ほんまは。
他にきれいな白菜がいっぱいいて。
冷たい水で洗われるかもしれないし
ベリベリと葉っぱを
はがされてしまうかもしれない。

でも柿の木は
そんなことを一言もいわず。
取り残された白菜に
春を待つ希望を与える。

私は柿の木のような
母になれるのだろうか。
焦って未来を決めつけたりしないよう
自分のものさしで
子どもをはからないよう
子どもに希望を与える
親になりたいな、と、思う。

小学生のころから
工藤直子さんの大ファン。
『ともだちは海のにおい』
何度も何度も読み返した本のひとつ。
ほかは…
鬼太郎の『妖怪大辞典』(笑)

中学のときに
自分の好きな本を持ってくるように
と先生に言われて
私は迷わず
『ともだちは海のにおい』を持参した。

ほかの子たちは
サリンジャーとか持ってきてて
1人ポツーンだったけど(笑)
「ああ、あなたらしいね」
って先生に言われて嬉しくなった。

高校のときの読書感想文では
『マチルダはちいさな大天才』
について書いた。
ええ、小学生が読む児童書です(笑)
だって自由課題だもん。

私は大真面目に書いた。
感動した本の感想を書け言われたんやし。

校内で優秀な作品が
全国のコンクールに提出されるってので
最後まで私の感想文を推してくれた
ちょっと変わった先生が1人だけいた。
めっちゃ怒ってはった。
なんで児童書じゃだめなんだ!って(笑)

両先生ともだいぶ変わってたけど
人気者!でもなかったけど(笑)
私にとって、柿の木だったなあ。

この本の主役ははくさいなのだけど
母になった今
柿の木をつい見てしまう。

入学はすぐ目前。
不安な気持ちもあるけれど
希望を胸に
入学を待ちたいなと
そう思います。

あ、その前に卒園式。
お椅子の争奪戦があるようで
ちょっとドキドキ。
控えめに参加してまいります(笑)