あけましておめでとうございます。
いつもブログを読んでいただいて、ありがとうございます。
今年も細々といろんなことを綴っていきますので
気が向いたときに読んでくださいね。
Twitterにはほぼ毎日アップしている「今日読んだ絵本」
あちらは流れる情報なので、後からまとめて見ることができず
おもしろかったものを時々ブログに書き留めておこうという第一弾。
私は素直なストーリーよりも、独特な世界観をもった絵本が好きで
絵よりも文章を重視しているので、ちょっと好みに偏りがあるかもしれません。
が、そこはブログなのでご容赦くださいませませ。
私が去年一番好きだーと思った作家さん。
おくはらゆめさん。
一番最初に読んだのは、『みんなのはなび』
これ、花火を初めて見た動物たちが、感動のあまり全員でおもらししながら
夜空の花火をキラキラした目で見続けるお話。
上の『やきいもするぞ』は、おなら大会のお話。
子どもたち、大爆笑(笑)
『トイレせんちょう』は、ストーリーは私には少し物足りないのだけれど
(もっとケタはずれの冒険が好きなので)
何度言っても忘れる「トイレの後に手を洗う」という習慣が
この本を読んだ翌日から完璧にできるようになったというありがたい本。
佐々木マキさんは、もう定番。どれを読んでも間違いなし。
村上春樹さんの表紙を手がけたりしている方です。
五味太郎さんの『そら はだかんぼ!』
これは、絵本を読みはじめの子でも楽しめる絵本。
最後に大どんでん返しが待っていて、子どもたちビックリしてた。
虫とか生き物系のものも必ず入れるようにしているのだけれど
この『ひっこしやどかり』はよくできてたなあ。
ほんとにかわいそうなくらいボロボロの貝殻背負っていて
やっと見つけた貝殻を強そうなヤドカリに横取りされたり。
どうやって写真とったのだろうと。CGとかの答えはブーです。
『ぞうは どこへもいかない』は、私が好きだった本。
ずっと心に引っかかっていた疑問に対する答えが、見つかったような気がする。
住む場所、生きる場所とアイデンティティ。
南国に住む人と極寒の地に住む人。都会と田舎。原発事故。
そんなことは絵本のなかで何一つ語られていないのだけれど。
こういう本とたまに出会えるから、読書はやめられない。
『ふゆのあさ』
大人になると寒いのはいやだーとか、雪つもると電車がーとかなるけれど
すごく静かな朝、ひょっとしてとワクワクしながらカーテンを開けた
そんな遠い日を思い出す絵本。
昨日読んだのは『まいごのペンギン』
翻訳されたものも必ず入れるようにしてる。絵が好きな娘のために。
ペンギンとの友情、ギュッと抱き合う2人の姿に、ホロッとくる作品。
どんなに強く叱った日も、なんだかイマイチだった日も
寝る前に、絵本を通して子どもと向き合う時間をつくる。
正直面倒だなあと思うときもあるし
叱った後なんかは、うまく気持ちが切り替えられなかったりすることもある。
自分の本も含めて毎回30冊近く図書館で借りてくるので
運ぶのだけでもひと苦労。カートで図書館来てるの私くらいなものだし(笑)
でも読み終えたあとは、イヤだったことなんてすっかり忘れていて
好き好きギューと子どもたちを抱きしめて、コチョコチョしておやすみ。
最近娘が自分で絵本をかきはじめた。
「いつか絵本をかく」という私の夢を、いつのまにか娘がやっちゃってる。
なかなかの出来。悔しいけど、純粋な子どもの心には勝てないなあ。
昔読んだ『ユリイカ』に
「心に響く絵本をかけるのは、
子どもの頃に大きな傷を負った人か、いま身近に子どもがいる人だ」
というような記述があった。
それも真実。けれど、それだけじゃない気がする。
私は同郷の金子みすゞが幼い頃から好きで
なかでもいつも思い出すのが『大漁』。ベタだけれど、原点。
大漁に沸き立っている浜の様子をみながら
「海のなかでは何万の いわしのとむらいするだろう」
と、ふと海のなかをみる、みすゞの視点。
浜だけをみて大漁の詩をかいたなら、心に響いたりしなかった。
ふと違うところをみる、上からみてみる、遠くからみてみる。
一回離れてみる、ぼんやりみてみる。
そんな、ちょっと違う視点。
気づきを与えてくれる絵本や詩には、いつも自分にはない視点があると
そう思ったりする。
話が少しそれるけど、その視点は日常の生活にも必要なこと。
子育てなんて、とくにそう。
なんだ、この子は、何度言ってもわからん子だ!ムキーッ!!
となっているとなんにも見えない。言うこときかない子しか見えてない。
でもふと違う視点でみてみる。
あれ、おお、泣くのを我慢してるのか??我慢したりできるようになったのか
これでもちょっとずつ成長してるんだなあ。。。
私はどうよ、なんださっきの言い方は。母として成長しとらんなあ。
元気がありあまってるのだろか。週末は公園でもいくか!とか(笑)
また気分が落ち着いたときに、ゆっくり言い聞かせたらいい。
だって、生まれてまだ4年しか経ってないのだから。
あ、うちの4歳息子のことです(笑)なかなか手がかかるのです。
だいたい同じ視点をもっている人はいないから
会話をするのが純粋に好きだし、飲み会でのよもやま話も大好物。
読書もそう。自分とは違う視点を常に探していて
だからこそ共感する部分がでてくるとすごく嬉しくなる。感動する。
いろんな人や本との出会いを通して、もっともっと視野を広げて
子育てが一段落したくらいに、1冊の絵本をかく。
これがざっくりとした今のところの私の夢です。
内密にお願いします。
今年もよろしくお願いします!