2016年3月11日金曜日

お好み焼き屋さんも閉店した。

別に私が経営しているわけではありません。
私が愛してやまなかった近所のお好み焼き屋さんが閉店しました……。
近くの銭湯に行って、お風呂上がりに一杯のんでお好み焼きつつくってのが最高の贅沢だったのに。
ちなみに、銭湯も閉店しました。なんでなん(笑)

お好み焼きは家でも作るんだけど、やっぱりホットプレートと鉄板じゃ違うんだなあ。
あのワイワイした感じもいいねんな。
しばらく我慢していたけれど、やっぱりお好み焼き食べに行きたいなあと思っていたところ、息子が「そろそろお好み焼き行こうや」とおねだり。
そらそうやんな、週1くらいの勢いで行ってたもんな。
というわけで、一応近場のお好み焼き屋をググッてみる。

新しい情報は出ない。うん、多分そうやと思ってた(笑)

もー焼き鳥屋ばっかり増えて、選択肢が少なすぎ。
お好み焼き屋っぽいお店はあるんだけど、ものすごい入りにくい感じでちょっと躊躇してしまう。
困ったので、子どもの頃から住んでいる地元密着型の友達に聞いてみる。
すると、その入りにくい感じのお店に行ったことがあると。
そして、中は意外に広くてテーブル席もあるし、なかなかおいしいのだと!

そら、いいこと聞いた。
仕事が残業で遅くなった夜に、早速子どもを連れて行ってみた。

のだけど……店構えがやっぱりものすごく入りにくい(笑)
なんというか、一見さんお断りな雰囲気で、いわばカラオケ喫茶に子連れで行くくらいのハードルの高さ。
どうしようかなと迷っていると、何も考えていない息子がダッと走って入り口にへばりつき、中をのぞいて勝手に入っていってしまった。

なんという、空気の読めなさ。

すると、「わ!お客さんちゃうの??」というおっちゃんの声。
もう帰れない。最初っから入るつもりでしたよの顔で娘と一緒に店内へ。
ちょっと驚いたような顔をしているカウンター中のお母さんと、カウンターでお酒片手にテレビを観ていた様子のおっちゃん。
えーと、中にいる人は以上(笑)

カラオケ喫茶よりもハードルが高い。
テーブル席は確かにあるのだけど、お好み焼き屋にあるはずの鉄板がない。
そして、2席あるうちの1席はヘルメットやらカバンやらが置いてあって(おそらくおっちゃんの私物)どう考えても、もう1席にしか座れない感じ。

おっちゃんが、「こっちのカウンター座る?」って聞いてくれたけど、ハードルも席も私たち母子には高すぎたのでやんわりとお断りしておきました。
おっちゃんと4人で並ぶっておかしくない?(笑)

カウンターはなぜか寿司屋の冷蔵庫みたいなのが備え付けてあって、お好み焼き感はゼロ。
メニューもないので、寿司があるのかどうかもよくわからないのだけど、横のホワイトボードにお好み焼きって書いてあったので、とりあえず豚玉とオムソバを頼んでみました。
ビールはなんとなく瓶にしておきました。なんとなく。

厨房みたいなところで作っているらしく、遠くからジュージューという音が聞こえてくる。
本当に遠くから。
そして、壁の窓からいきなりネコが登場。
なんなの、このお店(笑)
あらどっかに行っちゃったねと思ってたら、また違う種類のネコが窓から入ってくる。
最終的に店内にネコ4匹。お客さん4名。トントンになった。

さあ、うちの子たちはというと、なんだかよくわからない雰囲気とひっきりなしに出入りするネコたちに大興奮。
そうこうしているうちに料理も運ばれてきて、これまた予想外においしい。
食べ終わっても子どもたちは帰ろうとしなくて、最終的にネコと遊びはじめ、お母さんが抱っこしてくれてネコをナデナデさせてもらったりしてもう、お好み焼き屋なんだかふれあい広場なんだかわからない状態に。

また来よう~また来よう~とおねだりされながら帰路について。

それからしばらくして、すすめてくれた友人に会ってその話をすると、どうも会話が噛み合わない。
どうやら、思っていた店はつぶれていて、私が行った店には行ったことがないことが判明。
あの雰囲気でよく入れたなと感心されてしまった。

ほんと、私もそう思う(笑)

まあ、でもお好み焼き屋っていうより、友達の実家に遊びにいって夕飯ごちそうになったくらいのアットホーム感だったので、ホッとしたいときに行くお店かな。
まあ、また気が向いたら行くことにしよう。

そう思っていたら、珍しく娘が来週月曜日に連れて行けと言う。
火曜日に日直だから、スピーチでそのお店の話をしたいのだと。
え、あの雰囲気で週1で通うと、もう完全に常連な感じになっちゃうんちゃうの?(笑)

いやいや、日曜日は弟の卒園式だし、そのことを話せばいいやんかと言っても珍しく言うことを聞かない。
わけのわからんところで自分を曲げないのは、一体誰に似たんでしょう。

どうやら月曜にまた行くことになりそう。
結局、週1でお好み焼き屋に行く習慣はキープできる感じで。

近所の立ち飲み屋に行ってた頃、見知らぬおっちゃんに道端で挨拶されるという時期があったけれど、また同じことが起きそうな予感。
まあ、地元っていいね。私の地元ではないけれど、子どもにとってはここが地元になるんだな。
そう思うと、なんだか不思議な感じ。
パパでもなく、ママでもなく、子どもだけここが地元。
地元密着型のお店を開拓するのも、悪くないかもしれないな。

とりあえず、ホワイトデーのメニューはお好み焼きということで。